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4つのがんと闘う

【病と生きる】 元ゆーとぴあ・ホープさん(66)
2016.5.30〜産経ソナエより記事、写真引用しております。〜
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「ゴムぱっちん」の芸で知られる元お笑いコンビ「ゆーとぴあ」のホープさん(66)は、この8年間に4つのがんと闘ってきた。大腸、肺、胃、小腸…。体中をがんにむしばまれながらも、命をつなぎ、精力的に舞台に立ち続けている。「みんな、暗く考えるなよ」。がん患者たちを勇気付ける。自らの芸にそんなメッセージを込めているのだという。(文・玉崎栄次)

 最初にがんが見つかったのは平成19年のことでした。友人の医者から勧められて偶然受けた検査だったんですよ。大腸に8つのポリープが見つかって、そのうち3つが悪性だったの。それは手術して、内視鏡を使って無事に切除できたんですがね…。

 その6年後、25年5月だったな。せきが止まらなくて、舞台で血痰(けったん)を吐いちゃった。病院にかかると、今度は肺に8センチほどの腫瘍があるっていうんだ。肺がんですよ。即入院となって、医者からは「胸を開いてみて手術ができなかったら余命半年」と。たばこは若いころから1日3箱吸ってたんだけど、余命宣告されるとすぐにやめられましたよ。現金なもんだよねえ。

 いろんなことを考えるんだなあ。親より先に逝っちまうのかとか、離婚した元妻のこととか…。人生いろんなことがあったなあなんて。仕事に未練もあったね、自分がやってきた喜劇に。死ぬってことを心底意識して怖くなった。

 「ゆーとぴあ」では相方と医者と患者のコントをよくやっていて、僕は医者役だったから患者役の相方に「死にゃあよかったのに」なんて舞台で言って笑いを誘ってきた。でも、ああ俺たちがやっていたネタは嘘だったんだなあ、とつくづく思い知らされましたね。

 それでも奇跡はね、あったんですよ。左肺の上半分を切除することになったんだけど、無事に手術ができて、なんとか命がつながった。

 でも、その半年後にまた体に異変を感じたんです。

 食事をしてもどんどん痩せていく。医者にかかると、今度は胃と小腸にがんが見つかったんですよ。特に小腸の方は、十二指腸に近い「空腸(くうちょう)」という部分に握り拳よりも大きな腫瘍ができていたの。空腸のがんは、とても珍しい症例だそうですね。それが動脈のすぐ近くにあって、手術はとても難しかったんですよ。

 〈小腸は、胃とつながる十二指腸から、肛門側の大腸に至るまでの部分。空腸と回腸に分けられる。小腸がんは消化管のがん全体の0・1〜0・3%だという。原因不明の体重減少や腹部の痛み、血便などがきっかけで見つかることが多いとされている〉

 8時間に及ぶ大手術でした。胃の半分以上と小腸の一部を切り取って、またまた命をつなげてもらいました。その後は、抗がん剤治療も受けました。髪が抜けると思っていたら、僕の場合は髪が黒くなったんですよ。

元気なころに舞台に立って、芸が客にウケないと「死にたい」なんて感じてたの。でもね、がんになって、生きるって何だ、死ぬってどういうことだよ、って考え始めるようになりましたね。

 手術後には食事ができなかった。ようやく点滴が取れて、アイスクリームを食べたときね、冷たい甘みが口いっぱいに広がって、俺生きてるんだなあ、って思ったんだ。自力で立って一歩だけだけど踏み出せたときには、涙が出たんですよ。こんな普通のことが幸せなんだな。なんで俺は今まで気づかなかったんだって痛切に感じたよ。

 がんは怖いですよ。がん患者は大勢いる。だから、僕のお笑いライブにがんを患っている人に来てもらって、がんをネタにして笑わせたいんです。それが僕の芸だな。

 みんな、暗く考えるなよって。

 不謹慎? 病気をバカにしてる? そう言われたら、俺は4度もがんと闘っているんだって言い返したいね。この芸をやる権利があると思うんだよね。どんどん挑戦していきたいよ。これは他の芸人にはできない喜劇だと思っていますからね。

 手術して2年目に入ったところです。経過観察中というやつだね。目下の趣味はね、生きること。舞台に立って笑いが取れるうちは必要とされているってことでしょう。どんどん笑わせていきますよ。

                   ◇

【プロフィル】ホープ

 (本名・城後光義 じょうご・みつよし) 昭和24年、福岡県生まれ。45年に浅草松竹演芸場でデビュー。53年に「ゆーとぴあ」を結成。相方が口にくわえたゴムひもを引っ張り顔に直撃させる「ゴムぱっちん」、「よろしくぅ〜ねっ!」とポーズを決めるギャグで人気を集めた。平成22年には、仕事が減ったベテラン芸人に活動の場を提供する互助組織「お笑い職業安定所」を設立した。

〜記事引用終わり〜

生きたい。まだまだ舞台に立ちたい。
そんな思いが通じているのかもしれません。
様々な治療で克服して、がんと寄り添って
今を生きる。

日々の笑いが元気の素でしょうか?

規則正しい生活
バランスのとれた食事
そして、ストレスの少ない生活

心も身体も一つです。
〜腸内環境は大切です〜